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備えあれば憂いなし 子どもを守る防災

赤ちゃんの写真

胆振東部地震からまもなく5年。
日本各地で発生する地震や水害などのニュースを耳にすることも多い昨今、小さなお子さんのいるご家庭では、災害時に子どもを守ることができるのか、不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
そこで、乳幼児のいる子育て世帯に役立つ防災についてまとめました。

目次
日頃からできる防災
 1-1 非常用持ち出し袋(防災リュック)の準備

 1-2 ローリングストックの活用
 1-3 自宅の安全対策 
災害が起きたら
 2-1 在宅避難の場合
 2-2 停電対策
 2-3 避難所での過ごし方
まとめ

日頃からできる防災

防災のイメージ写真

災害はいつ起きるかわからず、平時からの備えが大切です。
日頃からできる防災として、以下のようなものがあります。

1-1 非常用持ち出し袋(防災リュック)の準備

非常用持ち出し袋を準備しているご家庭も多いと思いますが、乳幼児がいる場合は、赤ちゃん用の生活必需品も忘れずに備えておきましょう。

◎オムツ
オムツが外れているお子さんも、トイレが使えない場合に備えて用意しておくと安心です。
お子さんに合ったサイズのものを準備しておきましょう。

◎おしりふき
お風呂に入れない時に、顔や体を拭くのにも便利です。

◎オムツ用ゴミ袋
避難所などで、使用済みオムツの臭いが漏れないようにします。

除菌シート、消毒用アルコール
オムツ替えの後や食事の前など、手洗いが十分できない場合に役立ちます。

◎ミルク、使い捨て哺乳瓶
調乳が簡単なキューブやスティックの粉ミルク、お湯がなくても飲める缶の液体ミルクがおすすめです。

液体ミルクの写真

◎ベビーフード、おやつ
食器を使わずに食べられるパックのもの、開封してすぐに食べられるおやつなど。
子どもは、非常時にいつもと違ったものを食べたり飲んだりしてくれないことも考えられるので、
平時から与えて慣れさせると良いでしょう。

◎バスタオル
おくるみやオムツ替えマット、布団代わりにもなります。

◎抱っこ紐
ベビーカーが使えない場合も多いため、コンパクトな抱っこ紐があると便利です。

◎おもちゃ
お気に入りのキャラクターのものなどは、お子さんの心を落ち着かせるのに役立ちます。

◎災害時に役立つ常備薬
赤ちゃんやお子さんがケガをした時のための絆創膏、ガーゼ、包帯、
普段使っている保湿剤やワセリン、ベビーオイルもあると良いでしょう。

これらをリュックにまとめて入れ、取り出しやすくわかりやすい場所(玄関、廊下など)に置いておきましょう。

1-2 ローリングストックの活用

災害時は物流が途絶え、食料や赤ちゃん用品を手に入れることが困難になります。
オムツやおしりふき、ミルク、飲料水やベビーフードなど、最低でも3日分、できれば1週間分の生活必需品をあらかじめ備蓄しておきましょう。
備蓄品は定期的に見直し、サイズや対象月齢、賞味期限などをチェックします。

ベビー用品や長期保存できる食料などは、常に多めに買ってストックしておき、使ったらその分だけ買い足していく「ローリングストック」を活用するのがおすすめです。

ローリングストックを説明した画像

缶詰やレトルト食品、パックご飯などは、賞味期限が切れそうなタイミングでお子さんと一緒に食べてみましょう。子どもが食べられるかどうかが確認でき、いざという時に食べてくれない、という事態を避けることができます。
これにより、食べ慣れたもの、いつも使っているもの、月齢に合ったものを常に備蓄しておくことができます。

1-3 自宅の安全対策

地震発生時に身の安全が確保できるよう、室内の安全対策をしておきましょう。

◉家具の固定
背の高い倒れやすい家具や重いものには、転倒防止器具や滑り止めを付けましょう。
食器など割れやすい物の入っている戸棚の戸には、留め具を付けると安心です。

◉寝室の安全確保
就寝時に地震が起きることもあります。
寝室には、倒れやすい家具を置かないようにする、窓から離れたところに寝具を設置するなどの工夫が必要です。割れたガラスが飛び散らないよう、カーテンやブラインドを閉めておくことも有効です。

◉火災の予防
地震により火災が発生する恐れもあります。ストーブやガステーブルなど、火の元の近くに燃えやすい物を置かないようにしましょう。

災害が起きたら

実際に災害が起きてしまったら、落ち着いて行動することが大切です。
その時の状況に応じて、自宅に待機するか、避難所へ移動するかを冷静に判断しましょう。
札幌市で公開している『さっぽろ防災ハンドブック』に、災害時に役立つ情報がまとめられていますので、参照してみてください。

sapporo_bosai03 (city.sapporo.jp)

2-1 在宅避難の場合

在宅避難とは、災害発生時に、安全を確保しながら自宅で待機すること。
乳幼児がいる場合、感染症予防や防犯、プライバシーの面などから、避難所よりも在宅避難ができれば安心です。

以下の条件が満たされている場合は、在宅避難がおすすめです。
・自宅の安全が確保されている
・生活に必要な備品が自宅に十分にある
・家具類の安全対策が行われている

日頃からできる防災をしっかりしておくことで、いざという時に安心して在宅避難をすることができます。
ただし、余震などにより避難所への避難が必要になる場合もあります。
在宅でも、常に最新の情報を入手し、その都度適切な判断をしましょう。

2-2 停電対策

胆振東部地震の際、北海道全域で大規模停電(ブラックアウト)が発生しました。
停電時に子どもと自宅で過ごす際には、以下のものがあると安心です。

◎懐中電灯付きラジオ(防災ラジオ)
停電時はテレビやスマートフォンが使えず、ラジオから入手できる情報が頼りになります。
乾電池式や、手回し充電式のラジオなら、停電時にも使用できます。
ライトの機能も果たしてくれる、懐中電灯付きの防災ラジオが便利です。

◎電池
停電が長引くと、ラジオや懐中電灯などの電池が切れて使えなくなる恐れがあります。乾電池は多めに備蓄しておきましょう。機器に合ったサイズの電池が揃っているか、使用期限を過ぎていないか、定期的にチェックすることも大切です。

◎使い捨てカイロ
カイロは、暖房が使えない時の防寒になるだけでなく、ミルクやベビーフードを温めるのにも役立ちます。冷たいと飲んだり食べたりしてくれない、という場合に試してみてください。

2-3 避難所での過ごし方

自宅に留まることが危険な場合は、自治体が指定する避難所へ避難します。あらかじめ避難所の場所を確認しておきましょう。
札幌市の避難場所一覧
避難場所等について/札幌市 (city.sapporo.jp)

非常用持ち出し袋に必要なものを備えておき、避難所での生活に困らないようにしておきましよう。
多くの人が同じ空間で過ごすため、特に子どもは、いつもと違う環境にとまどったり、ストレスがたまることも。
気に入っているおもちゃや、いつも使っているものなどを持って行くと、心の安定に繋がります。

まとめ

家族のイメージ写真
災害時に落ち着いて行動するためには、普段から非常時を想定した備えをしておくことが必要です。
子どもに寄り添い安心させるのは大事ですが、パパやママも不安や恐怖を感じるもの。平時から十分な備えをしておくことは、いざという時の力になります。
一人で何もかもやろうとするのではなく、周りの人に助けを求めたり、協力し合うことも大切です。みんなで災害を乗り越えられるよう、今一度、防災について見直してみてください。

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