「そろそろ働きたいけど、子どもをどこに預けたら良いのかわからない」「どのような保育園があるの」と、これから子どもを保育園に預けたくても、悩んでしまうママも多いのではないでしょうか。
この記事では、子育て中のママが保育園選びで失敗しがちなNG行動、押さえておきたいポイント、申し込み前の保育園の見学の必要性についてご紹介します。
目次
1.保育園選びで失敗しがちな3つのNG行動
1-1.入園可能な保育園の種類を把握していない
1-2.子どもに合っていない
1-3.保育園の見学をしていない
2.保育園の種類を確認しておきましょう
2-1.認可保育所等
2-2.認可外保育所
2-3.企業主導型保育所
3.保育園選びを成功させる5つのポイント
3-1.ポイント①保育園の立地
3-2.ポイント②保育方針
3-3.ポイント③保育時間
3-4.ポイント④緊急時における対応
3-5.ポイント⑤保育体制
4.保育園の見学に行ってみましょう
4-1.平日の活動時間に見学させてもらえるか
4-2.園長先生の考えに共感できるか
4-3.保育士と園児がイキイキと過ごしているか
4-4.保育設備に不安はないか
4-5.子どもに合っているか
5.まとめ
まずは、ママたちが保育園選びで失敗しがちな3つのNG行動をご紹介します。
事前に保育園の種類を把握せずに申し込みをして、実は入園できない保育園だったというケースもあります。
わたしの知人も、よく調べずに自宅から近く利便性の高い保育園に申し込みをしたところ、
お子さんが受け入れ可能な月齢に達していなかったため、入園を諦めたそうです。
保育園には認可・認可外の種類のほか、入園可能な年齢や受け入れの要件、申し込み時期が異なる場合があるため注意が必要です。
親が「給食は残さず、すべて食べさせる方針」の保育園を気に入り、子どもを入園させたのに、お子さん自身が苦手な食べ物が多く、つらい思いをしたという話も聞いたことがあります。
保護者の目線で保育園が気に入ったとしても、実際に通う子どもとの相性が良くなければ意味がありません。
保育園のホームページや区役所の紹介ページに掲載されている情報だけで判断すると、あとから「知らなかった」と後悔することがあります。
わたし自身も、子どもを保育園に預けてから、保護者が参加する保育園行事の多さに驚きました。後悔のないように、必ず事前に保育園を見学しましょう。
札幌市を例に、保育園の種類と入園の要件を見ていきましょう。
認可保育所とは、国が定めた基準を満たし各都道府県に認可された保育園をいいます。
認可保育所のほかに、幼稚園と保育園が一体化した認定こども園や、札幌市が定める基準を満たした事業者が保育を行う地域型保育事業があります。
これらの認可保育所等の利用にあたっては、家庭での保育ができないことを証明し、札幌市から教育・保育給付認定を受ける必要があります。
3歳児クラス以上の子どもの保育料は、国の幼児教育・保育の無償化により、世帯の所得にかかわらず無料となります。
ただし、給食費は保護者の負担となり、施設によっては行事費や教材費などの実費負担が発生する場合があります。
2歳児クラス以下の子どもの保育料は、世帯の所得に応じて段階的に設定されています。
認可外保育所とは、乳幼児の保育業務を目的とする施設で、札幌市の認可を受けていない施設です。
認可外保育所は、夜間保育や休日の預かりなど、保護者のニーズに合わせたサービスを提供する施設が多く、保育料や保育内容を自由に設定できます。
企業主導型保育所とは、企業が自社の従業員の働き方に応じた多様な保育サービスを提供するために、平成28年に内閣府が始めた取り組みです。
企業主導型保育所は、認可外保育所に分類されますが、施設によっては認可保育所なみのサービスが受けられます。
保育園選びを成功へ導くポイントを、5つご紹介します。
保育園が無理なく通える範囲に位置する場所にあるかどうかは、大事なポイントです。
最寄り駅や自宅からの所要時間、徒歩で通えるか、車で送迎する場合は駐車スペースがあるかなどもチェックしておきましょう。
保育園によっては、布オムツを使ったり、食育に力を入れたり、独自の保育方針を取り入れている施設もあります。
保護者が参加する保育園行事の多さも、仕事との調整が必要となるため重要です。
ほかにも、園での活動内容、持ち物の多さ、病児の登園ルール、異年齢児との交流などの点も要チェックです。
札幌市の認可保育所等の開所時間は通常7時から18時までですが、18時から20時までの間に時間外保育が設定されている施設もあります。
夜間や休日に保育園に預けたいときは、夜間・休日保育のある保育園を検討すると良いでしょう。
大事なお子さんを預けるため、どのような防災・防犯の対策が行われているかもチェックしておくと安心です。
保育園で事故やケガがあったときの対応や、災害時の避難ルート・避難先なども、何かあったときに慌てないように、あらかじめ確認しておきましょう。
一日の大半を保育園で過ごすことになると、気になるのは保育園の保育体制です。
保育園の規模(園児の人数)や保育士の人数、ベテラン保育士の有無、昼寝中の見守り体制など、保育の目が行き届いているかを確認することも大切です。
最近では、英語やリトミック、体操などの専門教育が受けられる保育園もあるようです。
在園児の保護者からの評判を聞いたり、ネットの口コミを見たりすることもおすすめです。
保育園選びのポイントを押さえたら、次にご紹介する見学時のチェックするべき項目を参考に、保育園の見学をしましょう。
保育園の見学の予約を行う際は、平日の活動時間の見学を申し出てみましょう。
登園する園児が少ない土曜日やお昼寝時間に限定した見学だと、園児や保育士の日常の様子がわかりません。
見学のときに園長先生とお話する機会があれば、保育に対する考えを聞いてみてください。
園長先生の考えや人柄は保育園全体の雰囲気に直結するため、共感できない場合や自分との相性が合わないと感じた場合は、入園を慎重に考えるべきです。
見学時は、園児の笑い声が聞こえてくるか、保育士と園児のかかわり方に気になる様子はないかという点も必ずチェックしましょう。
保育士に覇気がなく、笑顔がまったく見られない場合は要注意です。
子どもたちが過ごす保育園は、安全でなければなりません。
保育室が整理整頓されていて清掃も行き届いているか、子どもが生活しやすい設備になっているか、くまなくチェックしましょう。
見学は保護者だけではなく、ぜひお子さんと一緒に行きましょう。
お子さんの「ここは行きたくない」「お友だちが楽しそうに遊んでいたね」などの率直な感想は、最終的な判断の決め手につながります。
子育てをしながらの保育園選びは、とても大変だと思います。
この記事が、少しでもママたちの保育園選びの参考になると幸いです。
ご紹介したポイントを押さえて、お子さんに合った保育園を選びましょう!